花まつり

4月8日はお釈迦様のお誕生された日です。
昔は各お寺で花御堂を作り、その中に右手で上を指し、左手で下を指しておられる
子供の姿をしたお釈迦様の誕生仏を安置して、たくさんの花で周りを飾りました。
今は、12月25日のキリスト様の誕生日のほうが有名になってしまいましたが。
(というよりクリスマスイブのほうが主流のようですが)
誕生するということは、誰にとっても慶びですね。
子供が生まれると、100人居たら100人が「おめでとう」と言うでしょう。
人間だけでなく、動物の子供が生まれても、皆「かわいい」と言って
嬉しそうに抱き上げる姿を見ます。
生まれ出た姿は、自分自身の出発を思い起こさせてくださるのですね。
これまで多くの人たちが、花まつりとしてお釈迦様の誕生を伝えてきたのは、
ただ一人の王子(ゴーダマ・シッダルタと言う名前で、インド北部の釈迦族の王家の子
として生まれられた)が生まれたと言うことではなく、
あらゆる人々にとって大事な存在として生まれ出てくださったと言うことなのです。

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